広島国際アニメーションフェスティバル

広島国際アニメーションフェスティバル

公式声明:広島国際アニメーションフェスティバル(広島大会)の今後

1984年より36年間、広島市と共に開催して参りました広島国際アニメーションフェスティバル/International Animation Festival in Japan – HIROSHIMA(以下、「広島大会」)は、不本意ながら、2020年8月に実施した第18回大会をもって終了することとなりました。>続く

広島国際アニメーションフェスティバルについて

広島国際アニメーションフェスティバル

(上) 映画祭会場
”アステールプラザ”
(下)第1回大会公式ポスター
illustration:久里洋二

広島国際アニメーションフェスティバル(以下、広島大会)は、1984〜2020年、アジアで初めての、国際アニメーションフィルム協会(Association Internationale du Film d’Animation/ ASIFA) 公認映画祭として、ほぼ2年に一度、広島市で8月に開催されました。(主催:広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会、広島市、公益財団法人広島市文化財団。 共催:国際アニメーションフィルム協会日本支部/ASIFA-Japan)。

広島大会は、国や言語を超えた人類共通のメディアであるアニメーション芸術の国際的振興とアニメーションを通じた相互理解を目的とするASIFAと、世界の恒久平和を願う広島市が心を一つにし、『愛と平和』の精神の下、国内初のアニメーションに特化した総合的な国際映画祭として、1984年に創設されました。当時、ASIFA理事・ASIFA日本支部会長であった木下蓮三とASIFA日本支部事務局長であった木下小夜子が企画・設立に尽力しました。

1985年、被爆40周年記念事業として、第1回大会が開催されて以降、2020年の第18回大会まで、木下小夜子(2020年当時、ASIFA会長、ASIFA-JAPAN会長)がフェスティバルディレクターとして、プログラムの企画構成コーディネートから作家招聘まで、質の高い運営の総指揮を歴任。世界各国・地域から応募される最新の短編アニメーション作品のコンペティションのほか、国内外の優れた作家の特集、長編作品、子ども向け作品、平和のための作品、学生優秀作品等を上映する特別プログラム、セミナー、シンポジウム、ワークショップ、展示、エデュケーショナル・フィルム・マーケット等から成るプログラムと運営は、国内外で高く評価されました。

アヌシー、ザグレブ、オタワと共に、世界4大アニメーションフェスティバルの一つとして知られ、米国アカデミー賞およびアニー賞の公認も得て、広島大会は、アニメーションの発展を通した国際異文化交流を促進しながら、アニメーションのみならず、映像メディア文化全般の振興に寄与してきました。しかしながら、突然、2020年の第18回大会をもって、36年の歴史に幕が降ろされることとなりました。

長年にわたり、広島大会の運営にご支援を賜りました皆様に、心よりお礼申し上げます。

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