国際アニメーション・デー 2025 の開催を祝して
皆さま、こんにちは。
今年も国際アニメーションデー(IAD)の時期となりました。今年は国際アニメーションフィルム協会/ASIFA の設立65周年でもあり、このような記念すべき年に皆さまと共にIADをお祝いできることを心より嬉しく思います。
IADは、ASIFAが制定したアニメーションの記念日です。1892年にエミール・レイノー(1844 - 1918)によって世界で初めてアニメーションの一般公開が行われたとされる10月28日を中心に、その前後の日程で、世界中で一斉にアニメーショ ン芸術の発展を願ったお祝いが行なわれます。2002年に第1回が開催され、今年で24回目を迎えます。
日本では2005年から毎年ASIFA-JAPANが主催し、アニメーションの上映や展示、講演、ワークショップなどを行なっています。20回目の今年は、京都、あつぎ、大阪南河内、土師ノ里、あべの、大洗 の6ヶ所で実施する予定で、昨年度から2ヶ所も増えました。
開催にあたり、ご共催およびご協力を賜りました皆様に、深く感謝申し上げます。
「IAD 2025 in 京都」では、京都芸術大学大学院の公開講義として、ゲスト講師に伊藤有壱理事をお招きし、作品上映や伊藤さんが2024年に取材された世界のストップモーションスタジオやアニメーションを教える学校の様子を報告してもらいます。また、京都芸術大学の博士課程の学生たちの自主企画で「商業主義とアーティストの想いとの食い違い - 学生から見たアニメーションと AI」というテーマで発表とトークを実施する予定です。参加者は、エガネ ノーバル会員(博士課程 3 年)、江馨怡さん(博士課程 3 年)、メヒア カトウ ラケルさん(博士課程 2 年)、馮一夫さん(博士課程 1 年)、景燁さん(博士課程修了 中国西北大学専任講師、ASIFA-CHINA会員)です。
「IAD 2025 in 土師ノ里」は、昨年度から継続して松井浩子会員が、藤井寺市土師ノ里にあるカフェ、ノーウェア土師ノ里さまのご協力のもと開催します。そして、「IAD 2025 in あべの」は、松井さんが教鞭をおとりになっている四天王寺大学の共催のもと、あべのハルカス内にあるサテライトキャンパスをお借りして実施します。「in 土師ノ里」と「in あべの」では、手塚プロダクションさまのご協力のもと、ご生前に会員であられた手塚治虫さんの代表作『ジャンピング』も上映いたします。
「IAD 2025 in 大洗」は、杉山潔会員が、『ガールズ&パンツァー』ゆかりの地で、町の観光協会や地元の皆さんのご協力のもと、天然温泉・太古の化石海水/潮騒の湯 の大広間をお借りして実施します。初めての試みとなりとても楽しみです。
「IAD 2025 in あつぎ」は、村上寛光会員が神奈川工科大学で、「IAD 2025 in 大阪南河内」は、福本隆司理事が大阪芸術大学で、それぞれ計画を進めてくださっています。詳細が決まり次第、当サイトでお知らせいたします。
そして、裏方では、ASIFA-JAPANイベント活性化チームおよびWEB管理チームの皆さんが汗をかいてくださっています。国際アニメーションデー/IADは、こうした多くの皆さまの熱意とボランティア精神によって支えられています。この場をお借りして、企画・運営およびご支援を頂きました関係者の皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
一昨年、私は、コロナ禍の収束と国際関係の緊張について触れました。そして昨年度は、新たな戦争が始まり、一層厳しく困難な状況になったと述べました。今年はどうでしょうか。戦争や紛争は、一旦始めてしまうと止めることがどれだけ難しいか思い知らされています。誰かを敵に仕立てあげ憎しみを煽ることから戦争が始まります。私たち人間は国籍や人種、思想・心情などによって他者を味方と敵に分ける誘惑に惑わされやすい存在であることを今いちど思い出し、誘惑に惑わされないよう心を鍛える必要があるでしょう。世界には平和を希求することの大切さと難しさを教えてくれるたくさんのアニメーション作品があります。IADはアニメーションをお祝いする日であると共に、ASIFAの設立者や先輩会員たちが育んできたLOVE & PEACEの意義について考えを深める日としたいと思います。
2025年10月
ASIFA理事/ASIFA-JAPAN会長
大西宏志
