IN東京

「ポルトガル・アニメーション特集」

2010〜2011 年に制作されたポルトガルの最新短編アニメーション、8 作品
プログラム提供: Casa da Animação - Associação Cultural

10月31日(月) 16:15 〜 18:00

(1) INDEPENDENCE OF MND (自由な心)
監督:Marta Monteiro ポルトガル / 2011 / 10:00

セシリアは一人でいるのが好きだ。
そんな彼女、首都リスボンにある自分の家の中、ベランダ、そして庭を自分の思いで満たし、生活を満喫している。植木や草花の手入れする彼女。ある日、無意識に草花に話しかけている自分に気が付いた。「私、何しているのかしら・・・。私、お花とお話ししているの?」何故なのだろうと思った。答えはお隣にあった。お隣は台所のお鍋やフライパンに話しかけているのだった。


(2) MY MUSIC(僕の音楽)
監督:Tiago Albuquerque e João Braz ポルトガル / 2011 / 9:24

この作品は、ニックネーム、スチーブ16という若い男が主役のコメディ小品。スチーブ16は、携帯音楽プレーヤーで音楽を楽しもうと静かな場所を求め、あちこちに行く。彼の気持ちと外界のありようには大きな隔たりが・・・。外の世界はあまりに攻撃的。遠慮なくドカドカと彼の心に入ってくる。


(3) THE MILLIONAIRES(大金持ち)
監督:Mário Gajo de Carvalho ポルトガル / 2011 / 14:38

5人の登場人物と、死を招く大欲の罪。悪のスパイラル。貪欲の罪についてのアニメーションによるフィルム・ヌワール。ストーリーにはさらにもう一つの意味が・・・。5度繰り返される大欲。誰かがお金は幸福を運んでくる、といったらウソと思いなさい。


(4) HE EYES OF THE LIGHT HOUSE(灯台の眼)
監督:Pedro Serrazina ポルトガル / 2010 / 15:00

ただ空と海原に曝された岩だらけの島。灯台守が娘と二人だけで住んでいた。
父は灯台の最上階から沖の彼方を見張り、航行する船の安全を見守っていた。友達もなく、娘は海と戯れることに喜びを見出だしていた。浜辺に打ち上げられる漂着物が彼女の玩具。寄せては返す大海原の波のリズムが、やがて過去の出来事を語り始める。潮の満ち干がけっして消し去ることの出来なかった記憶を・・・。


(5) WHO IS THIS HAT? (この帽子は誰?)
監督:Joana Toste ポルトガル / 2011 / 5:00

帽子が、人が立場や状況で変えるキャラクターを暴露する。

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(6) INADVERTENTLY (思わぬことに・・・)
監督:João Fazenda e João Paulo Cotrim ポルトガル / 2011 / 7:00

若い女性に一枚の絵ハガキが届く。そこには彼女が子供の頃に、父が人生訓としてよく見せてくれた絵と同じものがあった。そこで彼女は、絵が展示されている美術館に行くことにした。何時間も、そして何度も何度も見た。そのためか、ある日絵はどこかに消えてしまった。誰かが盗んだのだろうか、あるいは彼女の絵に対する強い気持ちが何かしたのだろうか。


(7) THE SHOEMAKER (靴職人)
監督:David Doutel Vasco Sá ポルトガル / 2011 / 12:00

靴職人は、人生を振返り自分の仕事の腕について考える。厳し人生の転機だった。 視聴者は、彼のこの重要な一日に立ち会う。この日、これからの彼の人生がかかって いる・・・。
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(8) JOURNEY TO CAPE VERT(みどり岬への旅)
監督:José Miguel Ribeiro ポルトガル / 2010 / 17:00

これは“みどり岬”への6日間の長い、トレッキングの旅の物語。携帯電話や時計を持たず、次にどうするかも計画せず、必要最低限のものをバックパックに詰めて・・・。旅人は山を巡り、村を訪れ、海に出、亀や山羊と話し、霧に包まれ、みどり岬の人々と出会う。そして、自分の本質に。

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