IN京都/プログラム

「世界のアニメーション
 -広島国際アニメーションフェスティバル受賞作品より-」

開場 17:15
開演 17:30 (19:30終了予定)

レクチャー:木下小夜子氏
広島国際アニメーションフェスティバルの受賞作品を上映しながら、
フェスティバルディレクターであり、ASIFA副会長でもある木下小夜子氏が、
アニメーション表現の多様性と、作品から読み解く異文化交流の意味について語る。

10月22日(金) 17:30 〜

(1) Achilles/アキレウス
監督:Barry J.C. Purves  イギリス / 1995 / 11:17
第6回広島国際アニメーションフェスティバル 優秀賞

ギリシャとトロイアが戦争を始めてから9年が過ぎ、短気なギリシャの主将アキレウスと、忠実で気性の激しい愛人パトロクロスとの複雑な関係はストレスからひびが入り始め、悲劇は避けがたい状態にまでなった。
ギリシャの古典彫刻をモデルにした人形を使った作品。


(2) ANNA & BELLA/アンナとベラ     
監督:監督:Borge Ring  オランダ / 1984 / 7:30
第1回広島国際アニメーションフェスティバル カテゴリー B
(上映時間が5〜15分の作品)1位 

年老いた姉妹が赤ワインを飲みつつ昔のアルバムをめくりながら楽しく過ごす夜。
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(3) The Silence of the Bats (Quando Os Morcegos Se Calam)
/嵐の夜の出来事
監督:監督:Fabio Lignini   ブラジル / 1986 / 5:50
第2回広島国際アニメーションフェスティバル デビュー賞

ホラー映画かハードボイルド・ミステリーか、という展開で始まるが・・・。 
例の「サイコ」の一軒家が登場する作品。
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(4) The Hill Farm/丘の農家
監督:Mark Baker  イギリス / 1988 / 17:40
第3回広島国際アニメーションフェスティバル ヒロシマ賞

農家の一家は、腹をすかせた家畜の餌付けに忙しい。農家は人里離れ、
しかも周りの自然は粗暴で危険に満ちている。


(5) Spotless Dominoes/スポットレス・ドミノ
監督:監督:Philip Hunt イギリス / 1991 / 11:45
第4回広島国際アニメーションフェスティバル   カテゴリーB(デビュー賞)1位

天真爛漫な人生と墜落した人とお化けの話。
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(6) The Square of Light/スクエア・オブ・ライト
監督:監督:Claude Luyet  スイス / 1992 / 4:56
第4回広島国際アニメーションフェスティバル
カテゴリーE(上映時間が5分以内の作品)1位

動きを表現した短編。自分自身の影にまどわされるボクサーの幻想。彼の幻影はだんだんと強くなり突然砕かれる。
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(7) Oozat/ウーザット
監督:監督:Darren Walsh  イギリス / 1992 / 5:30
第5回広島国際アニメーションフェスティバル 国際審査員特別賞

夜、遊びに出た若者が体験するアイデンティティの危機。
ピクシレーションとマスクを使ったアニメーションで、登場人物の変貌を表現する。
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(8) Ex-Child/エックス・チャイルド
監督:監督:Jacques Drouin カナダ / 1994 / 4:49
第6回広島国際アニメーションフェスティバル  優秀賞

もの静かな田舎の家庭に突然1人の兵士が現れ、13歳の少年とその父親に志願を要請する。
その国は戦争中だった。戦争の規模を知るすべもなく、少年は銃をかざし、得意満面。
けれども、その行く手には戦争の現実が待ち構えていた。

(c)1994 National Film Board of Canada. All rights reserved.

(9) Birdcalls/バードコールズ
監督:監督:Malcolm Sutherland  カナダ / 2006 / 4:58
第11回広島国際アニメーションフェスティバル デビュー賞

留守電のメッセージをチェックしていると、文字に表された鳥の言葉が鳥の考えを生き生きと描き出す。
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(10) Madame Tutli-Putli/マダム・トゥトゥリ‐プトゥリ
監督:Chris Lavis, Maciek Szczerbowski  カナダ / 2007 / 17:15
第12回広島国際アニメーションフェスティバル   国際審査員特別賞

マダム・トゥトゥリ‐プトゥリは現世の持ち物をすべてと自分自身の過去の亡霊の重みに押しつぶされそうになりながら、夜汽車に乗り込んだ。
見知らぬ人達に親切にされたり、おどしにあったりしながら一人旅をする。日が暮れて暗くなってゆく中、絶望的できわめて抽象的な冒険をしていることに気づいた彼女は、現実と空想の世界をゆきつもどりつしながら、自分自身の邪悪な感情と対峙し、ミステリーとサスペンスの流れの中にひき込まれてゆく。

(c)2007 National Film Board of Canada. All rights reserved.